こんにちは、ジャコウです!ハロウィンイベのロリポップ集めに勤しんでいる今日このごろ。
今回はタイガが自作したあつもりけんていの話(中編)ですが、とーとつにホラー風味 です。ほら、ハロウィンだから!なんか怖いことしてみたくなったから!!
そんなわけで苦手な方は一応?ご注意を!そして、タイガの問題はいよいよ攻略本の出番かも知れない!
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おかしいなぁ、不思議だなぁ
その日は何故か、太陽がまだ昇る前の薄暗い時間に目が覚めてしまったんだよ。横になっていてもなんだか肌がちくちくとして思うように気分が休まらない。だから、寝ていられなかったというのが正しいのかもしれない。
もう寝付けそうにもないので、夜明けには早かったけど二度寝は断念することにした。諦めは肝心だね。
家族を起こしたら申し訳ないから、音を立てないように布団を抜け出すと、潜入ゲームのスニークミッションのようにつま先立ちをして静かに寝室を後にした。
せっかく早く起きたことだし、前回出題されたあつ森検定の問題を書斎の椅子に腰掛けて見直すことに。ただ、そのときから奇妙な感じがあった。どこからともなく誰かに見られているような気がしたんだ……。
壁に掛けてあるアナログ時計をみると、ちょうど朝の4時半になろうかというころ。気持ち悪いなぁ〜、なんか嫌だなぁ…と思いつつもひとまず気にしないことにした。
なんとか解けそうな問題を見つけたのでSwitchを片手に解き始める。まずは一番簡単な問題からだ。これは5分もかからず終わったね。なんといっても釣り竿の材料だから。
そして、次の問題に取り掛かろうと思ったものの、やっぱり纏わりつくような空気の気持ち悪さがある。
そしたら、突然切り裂くような甲高い音が──
きぃぃぃいい!!
っと、部屋中に響き渡った。一瞬、誰かの悲鳴かと思ってビクッとしたね……でも、そういえば、先週くらいから書斎のドアノブが軋みはじめていたことを思い出して、きっとその音だなと。
不可解なできごとにそれっぽい、安っぽい理由をあてがって、仮初とも思えるようななんとなくの安心を得ようとするのは、安易な本能だと常日頃は思っていたけど、このときばかりは助かった。原因がまったく見当つかないよりはましだ。
僕は大学で理系を専攻していたこともあって、お化けや幽霊とか信じないし、予知夢とかそういう迷信めいたもの気にしない。不確かで再現性の欠片もありはしない。
この世界は原因があって結果がある。人の感情を除けば、いつだって科学的で合理的なはずなんだ。
この音も、圧力に負けて金属が歪み可動が悪くなったドアノブだからした。それだけだ。
恐怖は想像の隙間に入り込む
あれ……でも……
自分の思考が巡った先で、難しくもないシンプルな事実に気づいてしまった。それこそ原因と結果の話だ。
そもそも、誰かが回さなければ音はしないはずでは…
するとまた、背中越しに耳を突き刺すような音がした。今度はゆっくり、じっくりと──
きぃい、きぃい、きぃい……
ドアノブが少しずつ回っているのが見なくてもわかる。このときばかりは身震いせざるを得なかった。そして──
ガチャッ
ドアが完全に開放された。
いやいやいや……みんな寝てるはずだぞっと。僕の意識はいつのまにか完全に後方のドアに集中していた。とてもじゃないけど問題に集中できそうはなかった。
すると、僕の背中を撫でるようにとても冷たい風がす〜っと流れ込んできた。途端に肌寒く感じる。そして瞬間的に、白い服を纏った長い黒髪の女性が伏目がちに立ちつくす姿が脳裏に浮かんだ。
嫌なものを想像してしまった……すぐに別のことを考えたがもう遅かった。恐怖は想像の隙間に忍び寄り、入り込む。すでに虫のようにもぞもぞと体を這い上がってくるのがわかった。
もし扉の向こうに、この世のものじゃないものが佇んでいたらどうする?
急速に心臓が鼓動し始めた。言い表せない不安が思考をより急かす。
本当に何かが背後にずっと立っているなら、そのままにしてはおけない。背を向けた状態では、いきなり何かされても対応できない…
ふぅ──
僕はなんとか自分の意志で息を吐いた。勝手に走り出しそうになる気持ちをなんとか抑えて、ひとつひとつの呼吸に意識を向ける。
呼吸は意識の錨だ。一呼吸するたびに、飛び散った勇気を少しずつかき集めてみようとした。そして、自分に取り付いた恐怖という想像の産物を引き剥がそうとした。焦るな、感じるな、想像するな……。
どのくらいその状態でいたのかわからない。長くもあり短くもあった。不可思議な現象をまのあたりにして気持ちが満たされることはないので、呼吸が落ち着いたところで覚悟を決めた。
目を少し細めながら、全開に放たれたであろうドアの方に目をやる──
!?
誰も、いない……思わず目を瞬かせる。そこには薄暗い扉の口が開いているだけだった。不確かな存在には遭遇しなかった。
安堵しつつも新たな疑問が矢継ぎ早に生まれる。これではなぜ扉が開いたのか、ドアノブが回ったのか説明がつかない。
ふと目を床に落とすと、黒いなにかが落ちていた。あれはなんだ…。
ゆっくり慎重に近づいてみる。謎の存在はいなかったが、すべての疑問は解決していない。油断はできない。
近づくにつれてそれがなにかすぐ理解できた。扉の前で膝をついて屈むと、それは紛れもなく子ども用のパンツだった。
まさにいま脱いだとでも言わんばかりの勢いで裏返しになっていて、少しだけ飲み物を溢したかのような染みが広がっていた……。
というわけで、やはりお化けや幽霊などいなかったんだ。
僕が唯一恐れるのは、ひとりでは解けない愛のパズルになりかけている「あつ森けんてい」だけだね。息子の期待にはなんとしても応えたい。
あつ森けんてい解けたのは3つだけ
そんなわけで、長〜い前置きがありつつもなんとか回答できた3問を今回は記載!いやほんと難しい…涙出そう(あつもりけんていの問題は こちら)
・問題1
・問題3
・問題7
残りの7問はもう攻略本を探してみるしかないのかなぁ。問題2に出てくる「アレキサンドラトリバネアゲハ」はどうやら10月には捕れないらしいので、台詞を回収できるのがしばらく先になる見込み。タイガはなんて問題を考えたんだw
では以下、回答編です!
【問題1】
つりざおでできるものわな〜んだ?
(ジャコウ意訳: つりざおを作る材料はなに?)
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回答:
ショボいつりざお:1本
てっこうせき:1個
【問題3】
あゆのつれるつきは?
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
回答:
7月から9月にかけて
【問題7】
ぶびあんかのくちぐせわはなに?
(意訳: ビアンカの語尾はなに?)
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
回答:
ステキね
今回のベストクエッション
誰かが回さなければ音はしないはずでは…