どうも、ジャコウです!「ぼくらの7日間戦争」を観てきました。

総合:C( 2.5)原作の小説や実写版映画は未履修でも問題ナシ!昭和な時代の文脈を含んでいるそれらは令和ないまを反映した本作とは距離があります。裏を返せば原作好きな人には向かないかも…実写版で女優デビュー&初主演した宮沢りえさんがどこに登場するのか気になる人にはお勧め!
子どもと一緒に観たい映画:落選子どもと別々に観たほうがテーマとしてはよいのかもしれない(笑)。
<以下の内容にネタバレはありません>
作品紹介
まずは簡単に作品の紹介から。
宗田 理さんのベストセラー小説「ぼくらの七日間戦争」。1988年に実写映画化された作品が今度は2020年を舞台として新たにアニメ映画化。北海道の大自然の中でどんな7日間を過ごすのか……実写版で宮沢りえさんが演じた「中山ひとみ」の登場に勝手に期待が高まったジャコウです。
[スタッフ/キャスト]
・監督:村野 佑太
・原作:宗田 理
・脚本:大河内 一楼
・出演:北村 匠海、芳根 京子、宮沢 りえ
・配給:KADOKAWA、ギャガ
感想
俺の中には大人と子ども両方の意識が同居している。仕事や家族といるときは相手との関係を意識した大人な頭で物事を判断して、気心知れた友人や自分だけの時間を過ごすようなときは自分や仲間の事を優先する子どもの頭で考えて楽しんでいるといった感じに。
この映画は大切なことを意思決定をするときに自分が大人と子どもどちらの頭で思考しているかを試すような作品でした。
積極性は無謀にもなりえるし、自由に振る舞えばどこかで必ずその責任も伴う。そんなことを大人になって知っているので、思いつきだけで行動できる主人公たちの感覚に羨ましさを感じつつもいまの俺には合わなかった……序盤のやり取りが空虚に感じて感情移入しきれずいきなり躓いてしまったのだ。
でももし高校生の頃に観ていたら主人公たちの挑戦的で大胆な行動にワクワクし、共に寄り添う仲間の大切さを感じながら映画を堪能したに違いない。
常識という言葉を聞けば「誰が決めたのか?」と食ってかかり、型にハマった考えを聞かされるたびに「他の人と違うのはダメなのか?」と問いただす、そんな面倒くさい学生だったので、勝手な都合を押し付けられると反抗したくなる衝動には身に覚えがある。それを中二病とかはたまた強烈な自意識の芽生えとでも呼ぶのかはわからないものの、とにかく自分の気持を優先したい時期は確かに俺にもあったのだから。
本作には若さゆえの眩しさをヒシヒシと感じる展開が散りばめられています。かつて子どもだった大人なみなさんは、ぜひ心でそれらを感じながら自身の学生時代を振り返ってみてはいかがでしょう。
いくつになっても自分が主役であることは忘れないでいたいものです。
評価(総合:C)
ということで本作の評価はこのようになりました!

アニメ映画「ぼくらの7日間戦争」はリトマス試験紙のようにいまの自分の意識が大人か子どもかを試すような作品でした。
出典:映画.com (https://eiga.com/movie/91027/)
真似したくなる台詞 | 不発。呟きたくなるものなし | :2.0 |
登場人物の魅力 | 帰ってきた中山ひとみ! | :3.0 |
音楽 | ラッドな大作が頭をよぎってしまう。そして俺はレボリューションな成分を求めがち | :2.0 |
ストーリー | 若さってツヨイ!無敵! | :3.0 |
子どもと一緒に観たい | 落選 | |
総合 | :2.5 | C |
みんなの感想
最後に──
俺の中では爽快感や開放感というよりも懐かさの感情が溢れた本作。原作ファンはこれをどのように捉えるのか気になるところです。
かつての実写版は「ぼくらの七日間戦争」で今回のアニメ映画版は「ぼくらの7日間戦争」となっており、日付が漢字から数字に変更されているのは原作への配慮があるのでしょうか。
わたし、気になります!!!